【風俗伝記第一章⑤】 ~渡る世間はカスばかり~
2024/12/10 19:11:11
【風俗伝記第一章⑤】
~渡る世間はカスばかり~
家を出て住み込みで看護助手として働きながら
高校にいける事は
私にとっては養父から逃れられ何より嬉しく
ようやく幸せな日々が訪れると期待していました
平日はam5:00に起き
学校の前後医院で働き
土日は先生と奥様の雑用をし
唯一の休みが日曜日の夕方からのみ
それで3食無料でご飯が食べれて
医院から学校までの電車賃が出て
4畳半のお部屋が与えられ一ヶ月のお給料は三万円
(うち二万千円が授業料なので9000円がお小遣いでした)ちなみに他院で働く学生はこの倍は貰っていましたが私には充分なお給料でした
准看護師の資格を取ったら
東京の看護学校を受験するつもりでいたので
9000円のうち8000円貯金し
1000円だけ養母と公衆電話で話すお金にしてました
高校時代の私の楽しみは
養母との公衆電話での会話と学校の休み時間くらい
3年間一度も実家に帰ることもなく
近づく事もしませんでした
医院の奥様は絵に描いたような意地悪BBA
この医院に配属された学生は皆
夜逃げしてしまうほど虐めが酷く
3年間ここで過ごせた学生は1人もいない
私がこの医院に来た時には
部屋の窓には鉄格子がつけられ
夜22:00過ぎたら外から部屋の鍵をかけられ
「朝まではココで排泄するように」と
狭い部屋にポータブルトイレが設置されました
チクチクチクチク虐められるのは
日常茶飯事でしたが
今では考えられないかもしれませんが
院長夫人は気に入らないことがあれば
ずっと持ち歩いてる木の物差しで容赦なく叩く
見えない場所は常にアザだらけ
学校の先生に相談したかったけど
ここでも私は自分の居場所がなくなる
恐怖心が発動してしまい
ここを辞めたら家に帰って
養父の虐待にあうのであれば同じ事!と
医院での出来事は誰にも話さず我慢の日々
ある朝、パンが朝食に出て
その食パンには明らかに青カビが生えており
院長夫人が「ほら!こうすれば分からず食べれるから」とジャムとバターをべっとり塗りカビの生えた食パンを出されました
出されたものを食べるしか
あの時は生きていく道はなかった
虐められても虐められても屈しない姿が余計に
院長夫人の逆鱗に触れ虐めは
エスカレートしていってました
夏場はカビは生えやすくパンだけでなく
色んな食材を◯なない程度にわざと軽く腐らせて
食べさせて苦痛を味あわせる
初めは下◯痢したり吐いたりしていたけど
院長から薬を処方され症状緩和
そのうち
耐性がついてきたのか胃腸症状は出なくなりました
ただこの医院で住み込みで働く中で
私が耐え難かった事は
院長夫人のイジメ以上に院長の世話係でした
これが学生達が逃げ出す理由だったんだ…
【風俗伝記第一章⑥】
~院長の世話係~
次回に続く